ビジネス英語の勉強法とは?仕事で求められる英語のスキルを紹介
2024.04.04
グローバル化に伴い、社員がビジネス英語を勉強する必要性は増しています。ビジネス英語を効果的に勉強してもらう方法と求められるスキルについて解説します
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ビジネス英語の勉強法とは?仕事で求められる英語のスキルを紹介
ビジネスのグローバル化に伴い、日系企業の社員でもビジネス英語を学ぶ必要性に迫られています。海外の取引先との会議やプレゼンテーションだけでなく、海外の拠点や外資の提携先など、社内でも英語を使わなければならなくなり、社員のビジネス英語力の底上げに頭を悩ませている人事担当者も多いのではないでしょうか。
ただし、ビジネス英語は一朝一夕で身に付けられるものではありません。本来は地道な勉強が必要です。とはいえ、多忙な社員に少しでも早くビジネス英語を身に付けてもらうには、外部の専門家の力を借りるのが最も近道です。
この記事では、社員にビジネス英語を勉強してもらう方法とビジネスで求められるスキルのほか、ビジネス英語を効果的に学んでもらうポイントについて解説します。
ビジネス英語のレベルはTOEIC600~800点以上
ビジネス英語とは、ビジネスシーンで使用する英語を指します。外資系企業はもちろんのこと、日本国内を中心に事業展開してきた日系企業でも、取引先のグローバル化や外資系企業との資本提携などによって、社員がビジネス英語を使う機会が増えているのは言うまでもありません。
ビジネスにおいて使われる英語のレベルは、TOEIC Listening & Readingスコアで600~800点といわれています。ちなみに、一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)が2019年に公表した「英語活用実態調査 企業・団体 ビジネスパーソン 2019」において、海外部門の従業員に期待するスコアは、TOEIC Listening & Readingスコアで平均690点でした。
なお、海外で駐在員としてコミュニケーションをスムーズに行おうとすると、TOEIC Listening & Readingスコアで860点以上が求められます。
とはいえ、このスコアはあくまで目安です。また、グローバルビジネスにおいてはビジネス英語力だけでなく、異文化理解力も必要とされることに注意してください。
ビジネスシーンで求められる英語のスキル
ビジネスシーンでは、ビジネス英語を駆使したさまざまなスキルが不可欠です。ここでは、ビジネスシーンで社員に求められる英語のスキルを具体的にご紹介します。
電話でのリスニングスキルとスピーキングスキル
海外の取引先や拠点の担当者と電話で話す機会が多い仕事において、リスニング力とスピーキング力は重要なスキルです。
電話では、相手の表情や状況を見ることができません。また、ノイズなどが生じて聞こえづらい場合もあります。そのような状況下では、相手が話していることを正確に理解しながら、明瞭な発音と適切な用語で自分の意思を伝える能力が求められるのです。
ビジネスメールのリーディングスキルとライティングスキル
ビジネスメールは、現代のビジネスにおいて業務連絡や情報共有のほか、お礼や謝罪といった、重要なコミュニケーションツールとして世界中で使用されています。英文メールを読む力と書く力は、グローバルビジネスには欠かせないスキルです。
ビジネス英語の正確な文法と適切な語彙の使用は、相手に対してプロフェッショナルな印象を与えます。また、誤解を生む表現をすることなく、相手に用件を伝えるのもビジネスにおいては重要です。メールによるコミュニケーションを適切に行うことで、生産性向上にも貢献するでしょう。
会議でのプレゼンテーションスキルや交渉でのリスニング・スピーキングスキル
英語を使った会議や外国人を相手にしたプレゼンテーションでは、明確かつ説得力のあるスピーキングスキルが求められます。
また、ネゴシエーション(交渉)の場では、相手の主張を理解しながら、自身の意見を正確に表現するスピーキングスキルが必要です。
いずれも、相手の意見や主張を正しく理解し、受容するためのリスニングスキルが求められることは言うまでもありません。
英語の会議やプレゼンテーション、交渉で役立つフレーズは、以下の記事をご参照ください。
「英語会議で使えるフレーズとは?具体例やオンライン会議でのポイント」
「英語のプレゼンテーションを成功させるには?使えるフレーズも紹介」
「英語のネゴシエーションで役立つフレーズは?交渉時のポイントも紹介」
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社員にビジネス英語を勉強してもらう方法
社員にビジネス英語を習得してもらうには、効果的な勉強法が必要となります。ここで紹介するビジネス英語の勉強法は、実践的なビジネス英語スキル向上に直結しますので、人事担当者の方はぜひ参考にしてください。
シャドーイング
シャドーイング(Shadowing)とは、スピーカーが発する英語の音声を聞きながら、同時に復唱する発声練習法のことです。適切なシャドーイングによって、リスニングスキルやスピーキングスキル向上が見込まれます。
シャドーイングのポイントは、本人に合った音源や教材を選び、内容をきちんと理解すること。正しい発音を覚えるために、ネイティブスピーカーの音源だとより理想的といえるでしょう。
リピーティング
リピーティング(Repeating)とは、英語の音声を聞き終えた後で、そのフレーズを再現するように繰り返し口にして、英語を体得する勉強法です。シャドーイングとは、復唱するタイミングが異なります。
リピーティングは、英語の文章や単語の意味を理解するのに役立ちます。リピーティングによって短期記憶力が鍛えられるため、スムーズに英会話ができるようにするためには効果的です。
ディクテーション
ディクテーション(Dictation)とは、聞いた英語の音声を漏れなく書き起こす勉強法です。ディクテーションによるビジネス英語の勉強では、とにかく集中して英語を聞く必要があるため、リスニングスキルのアップが見込まれます。
また、高速で英語の文章を書くことにより、ライティングスキルも向上する可能性があります。
ロールプレイ
ロールプレイ(Role play)は、会議や交渉など、実際のビジネスシーンを想定した英会話の練習法です。ロールプレイによって個人の課題が見えてくることや、それに対するフィードバックが得られるのが大きなメリットです。
ロールプレイを繰り返すことで、社員のビジネスシーンにおける実践的な英語のスキルや対応力が養われます。
音読
音読(Read aloud)は、英文を声に出して読む勉強法です。音読によって、英語の発音と単語や文章の意味が同時並行で認識・理解できるため、リーディングスキルとスピーキングスキルのほか、リスニングスキルやライティングスキル向上に役立ちます。
ただし、社員が自己流の間違った発音で英語を覚えてしまう可能性もあるため、ネイティブスピーカーの正しい発音を手本として練習するようにしたいところです。
社員にビジネス英語を勉強させたほうがいい理由
国内で日系企業に勤務するビジネスパーソンでも、今後はビジネス英語を勉強したほうがいいでしょう。ここでは、企業として社員にビジネス英語を勉強させたほうがいい理由について解説します。
グローバル化した企業の業務に役立つため
グローバル化の進展に伴い、日本国内をメイン市場としていた日系企業でも、海外の取引先や拠点などとのコミュニケーションが日常的な業務の一部になっています。
社員がビジネス英語を習得することによって、異文化をベースとする海外の企業や同僚との円滑なコミュニケーションが可能になるため、今後の企業としてのグローバルビジネス展開にも貢献できるようになるでしょう。
日常会話の英語よりも範囲が限定的で、勉強しやすいため
ビジネス英語では、特定の業種・職種に限られた専門用語などが使われるため、日常会話レベルの英語よりも単語やフレーズなどの使用範囲が限定されるのが特徴といえます。
ビジネス英語はある程度限定された範囲を勉強すれば良く、なおかつ勉強すれば確実に業務に活きるメリットがあるので、多忙なビジネスパーソンほどビジネス英語を勉強するメリットがあるのです。
人材としての価値が高まりキャリアアップにつながるため
ビジネス英語を操れるスキルは、グローバル市場において人材としての価値を高めるものです。また、ビジネス英語のスキルを活かして国際的なプロジェクトや海外駐在などの機会が増えることで、社員のキャリアの選択肢も広がります。
結果的に、会社として社員のキャリアアップの機会を増やすことにつながるでしょう。
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社員にビジネス英語を効果的に勉強してもらうためのポイント
社員に実務に役立つビジネス英語を確実に習得してもらうには、どのようなアプローチが必要なのでしょうか。ここでは、ビジネス英語を効果的に勉強する際のポイントを解説します。
目的と目標を明確にして勉強してもらう
ビジネス英語を学ぶ際には、明確な目的と目標の設定が成功のカギとなります。なぜなら、現代の多忙なビジネスパーソンは、英語の勉強に時間を割く余裕もなく、モチベーションも生まれにくいからです。
人事担当者として「1年以内にTOEIC800点を取るとキャリアアップができる」という初期目標を設定したり、それによって社員も「海外赴任してキャリアアップする」といった目的を持ってもらえたりすれば、英語の勉強のモチベーションを保ちやすくなるでしょう。
人事担当者が社員にビジネス英語を効果的に学んでもらいたいと考えるなら、TOEICの目標スコアはあくまで「キャリアアップのベースづくり」のために設定し、達成者には相応のキャリアアップを用意することをおすすめします。
具体的な目標を設定することで、社員の英語習得に対するモチベーションは向上し、成果を上げられるようになるはずです。
勉強を習慣化する
日常的な勉強の習慣が、ビジネス英語力アップに不可欠なのは言うまでもありません。日々、少しずつでも勉強してもらうことによって、英単語や英文法が長期記憶として定着し、社員の実践的なスキルとして身に付きます。
社員のビジネス英語の勉強を習慣化するようなプログラムを設けることで継続性が保たれ、より高い成果を得ることができるでしょう。
ビジネス英語に特化した社内研修で勉強する
ビジネス英語に特化した社内研修の実施は、実際のビジネスシーンで必要とされるリスニングやスピーキングなどのスキルを、社員に習得してもらうのに最適です。
外部の研修会社による専門的な研修を受けることで、実践的な英語コミュニケーション力はもちろん、異文化理解力なども効率的にレベルアップさせることができます。
実践的なビジネス英語を社員に学んでほしいならキャニング・アンド・アソシエイツへ
ビジネス英語は、グローバル化した企業で働く人材に不可欠なものになっています。しかし、そのメリットや必要性がわかっていても、ビジネス英語を多忙な社員に勉強してもらうのは、決して容易なことではありません。英語力を上げるための社員研修を行う場合には、やはり強力な外部パートナーが必要です。
1965年設立のキャニング・アンド・アソシエイツは、グローバル人材の育成に関するコンサルティングやトレーニング、グローバルリーダー育成のためのコーチングなど、多岐にわたるサービスを提供しています。
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