1. 英語のプレゼンテーションを成功させるには?使えるフレーズも紹介

英語のプレゼンテーションを成功させるには?使えるフレーズも紹介

2024.03.13

英語のプレゼンテーションを成功させるには、「誰に何を伝えたいか」を決め、適切な表現を用いる必要があります。プレゼンで実際に使えるフレーズなどを紹介します。

英語のプレゼンテーションを成功させるには?使えるフレーズも紹介

外資系企業だけでなく、日系企業でも海外の取引先やステークホルダーを相手に、プレゼンテーションを行う時代になっています。ただし、英語を駆使したプレゼンテーションに対して、苦手意識を抱く日本人のビジネスパーソンも多いのではないでしょうか。

英語のプレゼンテーションの際には、ポイントを押さえつつ、適切なフレーズを使えるようになれば、聞き手を惹き付けることが可能です。
この記事では、英語のプレゼンテーションを成功させるポイントや実際のプレゼンテーションで使えるフレーズのほか、英語のプレゼンテーションの練習方法をご紹介します。

英語のプレゼンテーションを成功させるポイント

英語のプレゼンテーションをうまく行うには、いくつかのポイントがあります。まずは、英語のプレゼンテーションを成功させるポイントについて解説します。

セントラルメッセージを決める

プレゼンテーションで最も重要なのは、「誰に何を伝えたいのか」を決めることです。
まずは、プレゼンテーションはどんな相手に対して行うのか、それはどんなことを知りたいと思っている相手なのか、そして、その聞き手に自分は何を知ってもらいたいと考えているのかを整理します。

その上で、核となるセントラルメッセージと、ゴールを設定し、そのメッセージを伝えるために最適な構成を検討していきましょう。

プレゼンテーション資料はできる限りシンプルに構成する

プレゼンテーションに使う資料は、視覚的にシンプルでわかりやすく、情報過多にならないようにすることが大切です。
資料作成時には、ひと目でわかりにくいグラフや複雑な長文は避け、ポイントを明確に伝えるシンプルな構成にすることで、聞き手の理解を深めることが可能になります。

具体的には、1ページにつき1つのメインメッセージを持たせるようにします。それ以外の情報はできる限り省くといいでしょう。

ストーリーテリング を意識する

「ストーリーテリング」とは、体験談やエピソードなどの「物語」を通じて相手に情報を伝える手法です。ストーリーテリングによって、聞き手の興味や関心を引き付けると同時に、聞き手の記憶に残りやすくなり、さらに共感を得ることが可能になります。

ストーリーテリングを実践するには、聞き手(ペルソナ)を意識するとともに、実際のエピソードや自身の失敗経験、サプライズ展開を盛り込むなど、物語に起伏を持たせることが重要です。

聞き手の興味・関心を誘う言葉を使う

プレゼンテーションは、つかみが重要です。聞き手の興味や関心を惹き付けるフレーズやキーワードの使用によって、プレゼンテーションの効果を最大限に高めることができます。

英語のプレゼンテーションの場合、 「Did you know the fact that … ?」などと聞き手に対する質問で始めたり、レトリカルクエスチョン(修辞疑問と呼ばれる答えを求めない質問)ではじめたりすると、聞き手をグッと惹き付けることができます。

聞き手の立場に立ってゆっくりわかりやすくプレゼンテーションする

プレゼンテーションは、聞き手が理解しやすいことを最優先に考える必要があります。難しい専門用語を避けるなどして、わかりやすく伝えてください。

また、慣れない英語だと早口になりがちです。キーワードを意識的にゆっくり話すようにし、ポイントごとに少し間を空けることで、聞き手にプレゼンテーションの内容を咀嚼する時間を提供するのが理想です。

ボディランゲージとアイコンタクト、表情を駆使する

プレゼンテーションでは、言葉によるもの(verbal)だけでなく、ボディランゲージや表情による伝達(non-verbal)も大切なツールです。
適切な身振り手振りやアイコンタクトを通じて、自分の自信や余裕を聞き手に見せ、内容の説得力を増すことができます。

声に出して何度も練習する

プレゼンテーションをぶっつけ本番で行っても、うまくいきません。声に出して繰り返し練習することにより、緊張せずに話せるようになります。スマートフォンやタブレットで自分のプレゼンテーションをしている姿を録画して、見返すことも非常に効果的な練習法です。

また、プレゼンテーション原稿を「読み上げる」のではなく、発表の内容を「自分の言葉で伝える」ことを意識しましょう。背筋を伸ばし、おなかから大きな声を出すことを心掛けてください。

英語のプレゼンテーションで使えるフレーズ

英語のプレゼンテーションにおいては、シチュエーションごとによく使われるフレーズがあります。ここでは、英語のプレゼンテーションで使えるフレーズについて、場面ごとに具体例をご紹介します。

導入(挨拶、自己紹介)

英語のプレゼンテーションは、しっかりとした挨拶と自己紹介から始まります。自分の背景や、なぜ自分がこのプレゼンテーションをするのにふさわしいのか立場を明確にすることで、聞き手に信頼感を与え、内容への興味・関心を引き出しましょう。

Good morning/afternoon, everyone. I’m (Name), from (Company/Organization).
「皆さん、おはようございます/こんにちは。私は[名前]です、[会社/組織]から参りました」

It’s a pleasure to be here today to discuss (Topic).
「今日、[話題]について議論できることを、とてもうれしく思います」

I’ve been working on this for (x years/months) and am excited to share my findings.
「これには[x年/月]のあいだ取り組んできたので、私の成果を皆さんにプレゼンテーションできることを楽しみにしています」

Thank you for giving me this opportunity to share.
「この成果をプレゼンテーションする場を提供していただき、ありがとうございます」

 Ok let’s get started / Shall we get started?
「それでは、プレゼンテーションを始めましょう。

プレゼンテーションの目的

プレゼンテーションに入る前に、このプレゼンテーションの目的を聞き手に伝えましょう。目的を共有することで、聞き手の理解を深めることができます。

The purpose of today’s presentation is to share insights on [Topic].
「今日のプレゼンテーションの目的は、[話題]に関するインサイトを共有することです」

 I would like to give you an overview of…
「~についての概要をお伝えしたいと思います」

By the end, I hope to shed light on the challenges and solutions related to …
「プレゼンテーションが終わる頃までに、~に関する課題と解決策についてお伝えできればと思います」

 I believe this information will help us…
「このプレゼンテーションでお伝えすることは、我々にとって価値があるものだと信じています」

Our goal today is to take a closer look at…
「今日は~の細かいところまでしっかりと見ていきたいと思います」
「本日のゴールは、…について丁寧にくまなく見ることです。

プレゼンテーションの概要(アウトライン)説明

プレゼンテーションの冒頭において、発表内容の流れを大まかに示します。概要説明することで、聴衆の理解をサポートしましょう。

Today’s talk is made up of 3 main parts.
「今日の話は、3つのセクションによって構成されています」

We’ll begin with (Point A), move on to (Point B), and conclude with (Point C).
「[A]から導入し、[B]に展開し、[C]にて結論としてまとめます」

First let’s take a look at the big picture…
「まず、全体像を見てみましょう」

Here is a look at today’s agenda
「今日のアジェンダは、以下のとおりです~」

資料の確認

プレゼンテーションでは、投影・配付資料が重要な役割を果たします。聞き手が正しく理解できるよう、資料でサポートをすることが重要です。

Please refer to the handout provided for more detail/information.
「プレゼンテーションの詳細な内容については、配布資料をご参照ください」

As you can see on this slide, the graph shows…
「スライドに示されているように、グラフは~を示しています」

If you look at (object) you can see/you’ll notice…
「このチャートで注目していただきたいのは、~を示していることです」

On page (x) of the handout, you’ll find a comprehensive list of …
「配布資料の[x]ページには、~をまとめたリストがあります」

Each slide is designed to help you better understand…
「各スライドは、プレゼンテーションの内容をわかりやすくするために作られています」

プレゼンテーション

プレゼンテーションは、「序論(イントロダクション)」「本論(メインボディ)」「結論(コンクルージョン)」の大きく3つに分けられます。それぞれで用いるフレーズは下記のとおりです。

  • プレゼンテーションの序論(イントロダクション)

プレゼンテーションの序論では、次のようなフレーズで説明します。

First, let’s begin by understanding the background of…
「最初に、~の背景を理解するところからスタートしましょう」

The reason why we brought up this topic is because…
「この話題を取り上げた理由は~にあります」

Before we look any closer, it is important we understand the main points…
「詳細を見る前に、~の基本的な概念を理解することが重要といえるでしょう」

  • プレゼンテーションの本論(メインボディ)

プレゼンテーション本論は、次のようなフレーズを使って説明をはじめましょう。

Based on that, our primary concerns are…
「その土台となる部分を踏まえて、私が特に注目しているのは~です」

Recent studies have indicated/shown that …
「最近の研究によれば、~ということが明らかになっています」

It is important to note the correlation between…
「XとYの相関関係に注目することが重要でしょう」

Multiple factors contribute to this scenario. Firstly, … Secondly, … Lastly, …
「この状況を作り出す要因はいくつかあります。まず1つ目は、~。2つ目は、~。そして、最後に~です」

  • プレゼンテーションの結論(コンクルージョン)

プレゼンテーションの結論部分では、次のようなフレーズを使ってまとめに入ります。

In conclusion, detailed analysis shows that…
「結論としては、詳しい分析によって、~が明らかになりました」

To summarize the key points of this discussion…
「話をまとめますと、この議論における重要なポイントは~です」

From this information we can conclude that…
「これらの情報から、~という結論に至ることができるでしょう」

Let’s recap the key points before wrapping up.
「プレゼンテーションを終了する前に、キーポイントを再確認したいと思います」

質疑応答

プレゼンテーションの終わりには、質疑応答の時間が設けられることが一般的です。英語プレゼンテーションの場合、日本語のものより長めに設けられることが多いので、プレゼンテーションと同じくらい準備が必要と言われています。聞き手からの質問や疑問に答える際、あるいは質問の内容を理解する、またはすぐに回答できない場合には、下記のフレーズが参考になるでしょう。

I’d be happy to answer any questions you may have.
「ここでは皆さんの質問にお答えいたします」

Could you elaborate a little more in your question please?
「質問の内容をもう少し詳しく教えていただけますか?」

That’s a great question. In response to that, …
「それはとてもいい質問ですね。答えとしては~」

I’m not sure about that, but I’ll look into it and get back to you.
「それについては確認が必要ですので、調べた上であらためてお知らせします」

Thank you for bringing that up. To address your point, …
「それに注目していただき、ありがとうございます。その点については~」

結びの言葉

プレゼンテーションを聞いてくれた人に対して、最後にお礼と挨拶を述べます。最後の印象を良くするための、結びの言葉をご紹介しましょう。

Thank you for your time today, I appreciate the opportunity.
「私のプレゼンテーションへのご参加、ありがとうございます」

I hope this presentation will be of help to you all.
「このプレゼンテーションが、皆さんのお役に立てることを願っています」

Let’s continue to work together to explore this topic further.
「このテーマについてさらに探求するために、今後も引き続き連携していきましょう」

英語のプレゼンテーションの練習方法

英語のプレゼンテーションは、ビジネスシーンや海外の取引先などとのコミュニケーションにおいて必要不可欠です。
ここでは、英語のプレゼンテーションの効果的な練習方法を解説します。日々、トレーニングを重ねることで、スキルを磨いていきましょう。

独学

英語のプレゼンテーションは、自分一人でも学ぶことができます。独学は、自分のペースで学びながら、必要な情報や知識を深く掘り下げられるメリットがあります。英語のプレゼンテーションを独学する代表的な方法は、TED(Technology Entertainment Design)の動画を観て、模倣することです。

TED動画では、海外の多くの著名人がみずからの専門分野や考えを英語で伝えています。これらの動画を観てまねることで、人を惹き付ける英語のプレゼンテーションのスタイルや、よく使用されるフレーズを学ぶことができるでしょう。

英会話スクール

英会話スクールは、実際に講師とコミュニケーションを図りながら、直接的なフィードバックを得ることができる場所です。英語のプレゼンテーションのスキルを高めるためには、定期的な実践と外国人講師からのフィードバックが有効といえるでしょう。

英語プレゼンテーション研修

英語プレゼンテーション研修は、ビジネスシーンでの英語のプレゼンテーションを成功させる重要なカギです。専門の会社が提供する英語プレゼンテーション研修では、プレゼンテーションで使えるフレーズや表現方法を体系的に学ぶことができます。

また、ケーススタディをもとに、グループディスカッションやロールプレイを行い、実際のシチュエーションにおける英語の使用方法を習得することも可能です。専門用語や業界特有の言い回し、さらには文化やマナーについても学ぶことができるので、グローバルのビジネスシーンにおいても、自信を持ってプレゼンテーションを行う力が身に付くでしょう。

英語のプレゼンテーション力を従業員に身に付けさせるならキャニング・アンド・アソシエイツへ

英語のプレゼンテーション力を従業員に身に付けさせるなら、外部の専門会社によるビジネス英語研修がおすすめです。
キャニング・アンド・アソシエイツの「International Presentation Skills」は、若手社員からマネジメント層まで、最も人気のある英語プレゼンテーショントレーニングです。ビジネスシーンにおけるさまざまなプレゼンテーションに対応できるコースであり、特に下記の3点が特徴です。

  • 練習の回数

キャニング・アンド・アソシエイツの英語プレゼンテーショントレーニングは、実践から学びます。テキストで学ぶのではなく、「やってみる」回数が他社と違うのが当社のトレーニング受講のメリットです。

  • 丁寧なフィードバック

キャニング・アンド・アソシエイツの英語プレゼンテーショントレーニングは、経験豊富な外国人トレーナーが参加者のプレゼンテーションに対して、丁寧にフィードバックを行います。そのフィードバックは、「大変参考になる」という意見をこれまで数多くいただいています。
そのフィードバックを得て自身のプレゼンテーションスキルを磨くために、日頃から英語で本社とコミュニケーションを行っている外資系企業のマネージャーのようなミドル層も参加しているほどです。最近では、「ストーリーテリング」を取り入れたコースも人気です。

  • Q&Aハンドリング

キャニング・アンド・アソシエイツの英語プレゼンテーショントレーニングでは、Q&Aハンドリングも十分な練習時間を確保します。英語プレゼンテーションの聴衆は、日本人の聴衆のようにお行儀よくプレゼンを最後まで黙って聞いている人たちとは限りません。プレゼンを遮って質問されたり、質問の意味が理解できなかったり、質問と称して自説を展開されたりと、様々な状況が考えられます。そんな時でもプロフェッショナルとしてQ&Aセッションをマネジメントできるよう、効果的な戦術をトレーニングの中で演習します。

1965年設立のキャニング・アンド・アソシエイツは、グローバル人材の育成に関するコンサルティングやトレーニング、グローバルリーダー育成のためのコーチングなど、多岐にわたるサービスを提供しています。
今後のビジネスの成功のため、そしてサステナブルな成長のために、キャニング・アンド・アソシエイツのプロフェッショナルなサポートをぜひご検討ください。

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