1. グローバルマインドセットとは?構成要素と育成のポイントを解説

グローバルマインドセットとは?構成要素と育成のポイントを解説

2024.07.10

グローバルマインドセットとは、異文化などを理解した上で活かそうとする思考・行動です。グローバルマインドセットの要素と求められる理由のほか、育成ポイントを解説します。

グローバルマインドセットとは?構成要素と育成のポイントを解説

グローバルマインドセットとは、異なる文化などを理解・受容し、ビジネスシーンにおいて連携・協働しながら活用していこうとする思考・行動のことです。
グローバルマインドセットは、国際的なビジネスで活躍するグローバル人材には必要不可欠なものですが、だからといって「明日から自社の社員に備えてもらおう」とはできません。では、どのようにしたらグローバルマインドセットを社員に養うことができるのでしょうか?

この記事では、グローバルマインドセットの要素と求められる理由のほか、育成のポイントと研修方法について解説します。

グローバルマインドセットとは、異文化を理解しビジネスに活かす思考・行動のこと

グローバルマインドセットとは、国際的な視野を持って異なる文化・価値観を理解し、共感・尊重した上で連携・協働しようとする思考・行動のことです。国内外のビジネスシーンにおいて活躍するグローバル人材に、グローバルマインドセットは不可欠な思考・行動パターンといえます。

そもそもマインドセット(mindset)とは、無意識の思考・行動パターンのこと。マインドセットは、これまでの人生の経験や教わってきた知識・価値観のほか、生まれなじんできた社会的背景、個人の思い込みなどによって形成されます。この思考の癖は、自身の行動やその結果に大きな影響を与えます。

近年は社会のグローバル化が進み、ビジネスシーンでも異なる言語や文化・価値観の人たちと共に仕事を進めなければなりません。その際に、これまでの仕事におけるマインドセットとは、異なるパターンが必要になってきました。それが、グローバル人材に求められるグローバルマインドセットなのです。

なお、グローバル人材とは、母国語以外の言語に精通するだけでなく、異文化を理解し、多様な価値観や背景を持つ人と連携・協働しながら、グローバルビジネスを進められる人材を指しています。

グローバル人材の定義やグローバル人材に求められるスキルの詳細は、以下の記事をご参照ください。
グローバル人材とは?求められるスキルや育成の流れ、育成方法を解説

グローバルマインドセットの3要素

グローバルマインドセットを構成しているのは、「知的資本」と「心理的資本」「社会的資本」の3つの要素です。ここでは、グローバルマインドセットの3要素について解説します。

知的資本

グローバルマインドセットの要素のひとつである知的資本は、具体的にはグローバルビジネスに対する知識や理解力などの属性を指します。

知的資本は、異なる国でビジネスを行う上で非常に重要なものといえます。知的資本を高めるためには、各国の政治・経済や文化・慣習、宗教観のほか、歴史的背景などを学ばなければなりません。
これらの知識を得て理解を深めることにより、グローバルビジネスにおいて現れる多様な選択肢にも戸惑うことなく、適切な振る舞いをすることができるでしょう。

心理的資本

心理的資本は、グローバルマインドセットの3要素のうちのひとつです。属性としては、未知の事象や価値観を受け入れて前進する力などを指しています。

グローバルビジネスでは、多様な年齢・性別・人種・価値観などとふれることになりますが、その中で心理的資本を高めるためには、異なるものに対して興味や関心を持ち、前向きにチャレンジする精神やモチベーションを養う必要があります。
培われた心理的資本はビジネスシーンにおいて、相手との調整力や交渉力として効果を発揮するはずです。

社会的資本

社会的資本は、国際的なビジネスを成功させるのに欠かせないグローバルマインドセットです。具体的な属性としては、異なる他者との信頼関係を構築し巻き込んでいく力やグローバルな影響力などが挙げられます。

社会的資本を備えた人は、異文化に対して共感する姿勢を根本としながら、多様な意見を持つ人たちをとりまとめ、合意形成していきます。
ビジネスシーンにおいては、まだ将来的に関係を持つかどうかわからない人を紹介されることもありますが、そのような人の意見にも真摯に耳を傾け、相手をビジネスパートナーとして引き込む力も重要です。

グローバルマインドセットが求められる理由

グローバルマインドセットは、現在のビジネスシーンにおいて重要視されています。ここでは、グローバルマインドセットが求められる、2つの理由について解説します。

ビジネスのグローバル化

ビジネスを含めた社会のグローバル化が進んだことにより、グローバルマインドセットは必要とされるようになっています。

これまで、国内のみで取引を行ってきた企業は、海外企業との取引拡大や外資系企業との資本提携が進められ、多様な背景を持つ人たちと日常的にやりとりをするようになりました。すると、言語の壁だけでなく、異なる言語や文化・価値観を持つ人たちとのさまざまなギャップが生じ、スムーズなやりとりができないこともあります。

社員がグローバルマインドセットを備えることによって、多様な文化・価値観を深く理解し、相手に応じて適切なコミュニケーションを図れるようになり、信頼関係を構築することが可能になります。これは、グローバルビジネスを成功させ、企業の安定した収益を生み出すことにもつながるのです。

ダイバーシティ&インクルージョンの推進

近年、国内外の企業では、ダイバーシティ&インクルージョンが進められています。企業におけるダイバーシティ&インクルージョンとは、個々の性別や年齢、国籍、文化・価値観など、さまざまな違いを組織の中で受容し、互いに認め合った上で、その力をビジネスにおいて活用していくことです。

ダイバーシティ&インクルージョンの推進においては、グローバルマインドセットが効果を発揮します。それは、異なる国や文化的背景を持つ人に対する理解や受容、連携・協働のスタンスは、ダイバーシティ&インクルージョンと相通じるものがあるからです。
裏を返せば、グローバル化とダイバーシティ&インクルージョンの推進は、一体となって進めていく必要があるといえるでしょう。

グローバルマインドセット育成のポイント

企業のグローバル化に不可欠なグローバルマインドセットは、自社の社員に対してどのようにして育んでいけばいいのでしょうか。ここではグローバルマインド育成のポイントを解説します。

ビジネス習慣やコミュニケーション方法が異なる文化の存在を理解してもらう

グローバルマインドセット育成において、まずはビジネスの習慣やコミュニケーションの方法が異なる国や文化が存在することを理解してもらう必要があります。

同一の言語で似たような価値観をベースにやりとりしていた日本国内とは異なり、海外の取引先は言語が違うことはもちろん、時間に対する感覚やミス・トラブルの対応の仕方などもさまざまです。
自社の社員には、日本流の押し付けをやめさせ、異なる文化・価値観を理解しようとする姿勢や、相手の意見に傾聴する姿勢を育んでいく必要があります。

海外に対する思い込みや苦手な意識を変えてもらう

海外の文化・価値観に対して、「あの国の人は◯◯だから」と一方的な思い込みを持っていたり、英語の苦手意識から来るコミュニケーションへの不安を抱いていたりする社員も、少なからずいるかもしれません。このような姿勢を変えてもらうのも、グローバルマインドセット育成のために必要です。

具体的には、異文化理解の研修プログラムを提供したり、英語のコミュニケーション力を伸ばす研修プログラムを提供したりすることが効果的でしょう。

社員のメンタルダウン対策を講じる

グローバルマインドセットは一朝一夕に身に付くものではなく、日々のビジネスや研修などで習得していくものです。しかし、グローバルビジネスにおいて異なる言語を駆使し、文化・価値観の違いに戸惑いながら仕事に取り組んでいるうちに、心に不調をきたすメンタルダウン(メンタルブレイク)を起こしてしまう社員もいます。

これまでとは違うビジネス環境なので慣れが必要であり、なおかつ負担が大きいのはいうまでもありません。グローバルマインドセットを養う段階での適切なフォローが不可欠です。
社員のメンタルダウンを未然に防ぐには、外部専門会社によるメンタルダウン対策研修を行うなど、企業として社員を守るための対策を講じる必要があるでしょう。

グローバルマインドセットの研修方法

グローバルマインドセットを社員に身に付けさせるには、大きく分けて2つの研修方法があります。最後に、グローバルマインドセットの研修方法をご紹介します。

社内OJT

社内OJT(On the Job Training)は、実際の業務の中で新しい知識やスキルを習得する社内研修のことを指します。
グローバル人材の育成においては、グローバルプロジェクトのメンバーに加えたり、駐在員として実際に現地で業務に携わらせたりすることで、グローバルビジネスの経験を積ませる方法があります。

社内OJTは、実際の業務を通じて異文化理解や英語のコミュニケーションのスキルを習得できる点がメリットです。多様な背景を持つ取引先や社内のメンバーとのやりとりを経て、グローバルマインドセットを養うことができます。
ただし、プロジェクトや駐在先によって得られるスキルにばらつきが生じたり、経験の乏しさからうまく順応できなかったりする可能性もあります。

外部のグローバル人材育成研修会社などによる研修

外部の研修会社が提供するグローバルマインドセット研修は、一定のカリキュラムにもとづいて専門的な指導を受けられるのが大きなメリットです。研修を依頼するコストはかかるものの、グローバルマインドセット育成のプロから、専門的な知識やさまざまなスキルを習得できます。

具体的には、海外のビジネス習慣や文化・価値観についての知識、英語のコミュニケーション力など、専門的な知識・スキルを身に付けることが可能です。メンタルダウン対策研修を行っている場合もありますので、事前に確認してみましょう。

グローバルマインドセット育成なら、キャニング・アンド・アソシエイツへお任せください

グローバルマインドセットは、広い視野を持って異文化を理解・受容し、連携・協働しようとする思考・行動で、グローバル人材には不可欠なものです。グローバルマインドセットを備えたグローバル人材は、今後の企業の海外展開などにおいて重要な存在になります。

ただ、社員にグローバルマインドセットを養うには、一朝一夕で実現するものではありません。グローバルマインドセットを育成するには、長期的な視点が必要であるとともに、専門的な知識やノウハウが必要となります。

そのような場合におすすめなのが、キャニング・アンド・アソシエイツのグローバルマインドセット研修です。キャニング・アンド・アソシエイツでは、日本人向けのマインドセットとして、ビジネス習慣やコミュニケーション方法が異なる文化の存在を理解し、自分のメンタルダウン対策と異文化理解の方法を学ぶ「Bridging the culture Gap」のほか、「Working with French Partners」「Working with British Partners」「Working with Indian Partners」といった国別のメニューをご用意しています。

今後のグローバルビジネスの成功のため、そして企業のサステナブルな成長のためにも、キャニング・アンド・アソシエイツのプロフェッショナルなサポートをご検討ください。

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