1. グローバルリーダーとは?求められるスキルや育成課題を解説

グローバルリーダーとは?求められるスキルや育成課題を解説

2024.07.26

グローバルリーダーとは、国や文化の違いを超え、国際的なビジネスシーンで活躍できるリーダーを指します。求められるスキルや育成時の課題について解説します。

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グローバルリーダーとは?求められるスキルや育成課題を解説

グローバルリーダーとは、国や文化の違いを超え、国際的なビジネスシーンで活躍できるリーダーを指します。グローバル化の進展に伴い、企業の海外拠点設置やM&A(企業の合併・買収)、海外資本との提携などが活発化し、国際舞台で異なる言語や文化的背景を持つ人たちと対等にビジネスを進められる強いリーダーが望まれています。

そのようなグローバルリーダーですが、いざ自社育成となると、一朝一夕にはいきません。企業によっては求められるスキルの設定や育成のノウハウもなく、どのようにしてグローバルリーダーを育成すればいいのか、途方に暮れている人事担当者もいるのではないでしょうか。
この記事では、グローバルリーダーに求められるスキルや育成時の課題について解説します。

グローバルリーダーとは、国際的なビジネスシーンで活躍できるリーダーのこと

グローバルリーダーとは、国境や文化・価値観の違いを超え、国内外を問わずビジネスシーンで活躍できるリーダーのことを指します。グローバルリーダーは、社会のグローバル化が急速に進む昨今において、企業が国際競争に勝ち残るために必要不可欠な存在です。

また、グローバルリーダーと似た言葉に、「グローバル人材」があります。グローバル人材は語学力などを活かしながら海外でビジネスに取り組める、または国際的なプロジェクトに貢献できる人材のことです。
グローバルリーダーは、広い意味でのグローバル人材に含まれますが、その中でも卓越した広い視野と統率力、ビジネス戦略に関する能力などを有し、組織を力強く牽引する存在をグローバルリーダーと呼ぶのが一般的です。

グローバル人材については、以下の記事をご参照ください。
グローバル人材とは?求められるスキルや育成の流れ、育成方法を解説

グローバルリーダーが求められる理由

グローバルリーダーは、現代のビジネスシーンにおいて特に重要な存在です。ここでは、グローバルリーダーが求められる理由について見ていきましょう。

ビジネスのグローバル化

ビジネスのグローバル化により、グローバルリーダーはこれまで以上に熱望されるようになっています。これは、多様な言語や文化・価値観を持つ相手とビジネスをするようになり、深い異文化理解を前提として、さまざまな人と連携・協働しながらプロジェクトを進めていく力が必要だからです。

既存の国内の取引先とは、言語も文化もビジネス習慣も異なります。そのような相手をまとめ、プロジェクトを牽引するには、強い統率力や高いコミュニケーション力が求められます。

人材の多様化

グローバルリーダーが必要とされる理由には、国内外で働く人材がグローバル化によって多様化していることが背景として存在します。

これまでは、日本人社員に対するマネジメントや取引相手との交渉でよかったものが、今は多様な言語や文化・価値観、ビジネス習慣を持つ社員を相手にマネジメントしたり、取引相手として適切に対応したりしなければなりません。
そのため、グローバルリーダーには、異文化を十分に理解して受け入れつつ、真摯に意見に耳を傾けたり、毅然とした態度で交渉したりする能力が求められます。

加速するデジタル化

デジタル化の加速により、場所や時間を超えた情報のやりとりが行われるようになりました。情報の伝達速度が速くなった分、意思決定や行動のスピードも、これまで以上のものが求められます。

グローバル時代では、デジタル技術の進化にも対応したマネジメントスキルが必要です。グローバルリーダーとなる人材は、このような状況下で、迅速かつ的確な問題解決や戦略立案に臨まなければなりません。

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グローバルリーダーに求められるスキルとは?

グローバルリーダーに求められるスキルは、どのようなものがあるでしょうか。
なお、グローバル人材として求められるスキルとしては、下記のようなものが挙げられます。

<グローバル人材に求められる主なスキル>

  • 語学力
  • コミュニケーション力
  • 主体性・積極性
  • チャレンジ精神
  • リーダーシップ
  • 日本人としてのアイデンティティ
  • 異文化理解力
  • 協調性・柔軟性
  • 責任感

グローバルリーダーには、これらすべてのスキルが備わっていることを前提として、さらに下記のようなスキルが求められます。

<グローバルリーダーに求められる主なスキル>

  • 経営力
  • チェンジマネジメント
  • 論理的思考
  • 問題解決力
  • 判断力
  • 創造力
  • 戦略策定・実行力
  • リスク管理力
  • オープンマインド
  • パイオニア志向
  • 成果主義志向

チェンジマネジメントとは、社員の変化に対する抵抗意識を取り除いて、変革をスムーズに実行するためのマネジメント手法です。
また、変わり続ける市場動向を常にキャッチアップしながら、時には革新的なアイディアを大胆に実行に移すパイオニア志向も、グローバルリーダーには必要といえます。

国内外の組織や取引先の状況だけでなく、世界全体や各国の経済動向や政治情勢も踏まえながら、迅速かつ的確な判断が求められるのがグローバルリーダーなのです。

グローバルリーダー育成の課題

グローバルリーダーは、多くの企業や組織で必要とされているにもかかわらず、なかなか育成ができないのが現状です。続いては、グローバルリーダー育成における3つの課題について解説します。

リーダー人材そのものが足りない

グローバルリーダーの育成課題のひとつに、牽引力のあるリーダー自体が不足している現状があります。
そもそも日本では、リーダーとして「出る杭」になるのを嫌う傾向があります。国内志向が強く、リーダーになりたがらない若手人材が多い昨今の状況では、グローバルリーダー自体がなかなか誕生しません。
また、企業が次世代のリーダーを、仕組みとして育成してこなかったことも背景としてあるでしょう。

グローバルリーダーの定義やスキルの設定が曖昧

グローバル人材・グローバルリーダーの定義付けは、企業や組織によって異なります。また、求められるスキルも変わってくるでしょう。このような定義やスキルの設定が曖昧なまま、「グローバル人材やグローバルリーダーを育成したい」と思っている企業も存在します。

グローバル人材でさえも育成が難しいのに、ハイレベルな仕事に挑まなければならないグローバルリーダー育成の難度が上がるのは当然のこと。
さらに、人材の定義や求めるスキル水準が曖昧なままでは、そもそも育成のしようがないのです。

社内に育成体制が確立されていない

グローバルリーダーの育成体制は、社内で確立されていないケースが多いといえるでしょう。これは、グローバル人材についても同様で、特にこれまで海外展開をしてこなかった企業ではグローバル人材育成のノウハウもなく、自社内では手の打ちようがない場合もあります。

また、これまでグローバルビジネスに取り組んできた企業や組織においても、それまでのグローバルリーダーが属人的な仕事をしており、体系的な育成方法が構築されていない場合もあるので注意が必要です。

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グローバルリーダーの育成方法

国際的なビジネスシーンで活躍するグローバルリーダーを育てるには、どのような方法があるのでしょうか。ここでは、グローバルリーダーの育成方法についてご紹介します。

社内研修

グローバルリーダーを育成する方法としては、社内での研修が挙げられます。具体的には、実際の業務の中で新しい知識やスキルを習得するOJT(On the Job Training)となるでしょう。グローバルリーダー育成にあたり、グローバルプロジェクトのメンバーとしてアサインするほか、駐在員として数年間、現地で業務に携わらせて経験を積ませる方法があります。

社内研修のメリットは、実際の海外業務を通じて異文化理解や英語のコミュニケーション力を習得できること。さまざまな取引先や関係各所とのやりとりを行う中で、グローバルリーダーに必要な能力を学ぶことができます。
ただし、海外展開の実績が乏しい企業の場合は、そもそも社内でのグローバルリーダー研修ができません。また、海外赴任したとしても、学べるスキルが限定的になる可能性もあります。

ビジネススクールでの研修

国内外のビジネススクールでグローバルリーダーになるためのプログラムを履修し、MBA(経営学修士)などを取得することで、グローバルリーダーを目指す方法もあります。

ビジネススクールでは、国際的な視点やビジネスリーダーとしての能力を高めるプログラムが用意されています。海外に留学し、現地のビジネススクールに通うのであれば、英語によるコミュニケーション力の向上や異文化理解も見込めるでしょう。
ただし、一定期間は学業に専念することになったり、海外留学となれば高額な費用が発生したりすることが企業における懸念といえます。

メンタリング・コーチングによる研修

社内におけるメンタリングやコーチングも、グローバルリーダー育成に効果的です。メンタリングとは、メンターと呼ばれる先輩社員が、メンティと呼ばれる後輩社員と1対1で相談にのり、業務上の課題やキャリアにおける不安、人間関係の悩みなどについて、適宜アドバイスしながらメンティの成長を長期的にサポートすることです。基本的にはメンターは業務上の上司ではなく、同じような立場の経験がある社員や年齢が近い社員が選ばれます。

一方でコーチングとは、1対1で対話することはメンタリングと同じですが、あくまで自分で答えを導き出させる点が異なります。また、プロジェクトの具体的な課題解決などに特化し、短期集中的に行われるのが一般的です。
メンタリング・コーチングのいずれも、女性のリーダー候補が増えた昨今において、効果的な手段として注目されています。

外部の研修会社などによる研修

外部の研修会社が提供するグローバルリーダー研修を、候補者となる社員に受講させることにより、的確かつ専門性の高い指導を受けられます。専門的な研修ゆえにコストはかかりますが、グローバルリーダーに必要なスキルやビジネス上の課題解決の方法などを学ぶことができるでしょう。

具体的には、海外のビジネス習慣や文化・価値観についての知識、英語のコミュニケーション力など、専門的な知識・スキルを身に付けることができます。

グローバルリーダーの育成は、キャニング・アンド・アソシエイツへお任せください

グローバルリーダーは、異なる文化や価値観を十分に理解しながら英語力を駆使し、国内外のビジネスシーンにおいて強いリーダーシップや戦略実行力を発揮する卓越した存在です。企業はグローバルリーダーの育成に注力することで、これからの海外展開を推進できるはずです。

しかし、グローバル人材育成もおぼつかない企業が多い中、さらにハイレベルなグローバルリーダーを育成するのは、相当な困難が想定されます。また、自社内で育成した体系的なノウハウが蓄積されていない場合も多く、グローバルリーダー育成に頭を抱える人事担当者は少なくないのではないでしょうか。

そのような場合におすすめなのが、キャニング・アンド・アソシエイツのグローバルリーダー育成プログラムです。キャニング・アンド・アソシエイツは、グローバル人材育成に関するコンサルティングやトレーニング、リーダーシップ育成のためのコーチングなど、多岐にわたるサービスを提供しています。グローバルリーダー育成においては、業界内で高い評価を受けています。

今後のグローバルビジネスの成功のため、そして企業のサステナブルな成長のためにも、キャニング・アンド・アソシエイツのプロフェッショナルなサポートをご検討ください。

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