1. 新入社員研修で英語研修はなぜ必要?メリットと導入の流れも解説

新入社員研修で英語研修はなぜ必要?メリットと導入の流れも解説

2024.04.10

グローバル企業においては、新入社員にも英語研修を提供することをお勧めします。新入社員に英語研修が必要な理由とメリットのほか、導入の流れについて解説します。

新入社員研修で英語研修はなぜ必要?メリットと導入の流れも解説

グローバルビジネスにおいて企業が成功を収めるには、新入社員にも最初の研修段階から英語研修を行う必要があります。グローバル人材の必要性が叫ばれる昨今ですが、新入社員に英語研修を受けてもらう必要性やメリットはどれぐらいあるのか、費用対効果を考えると踏み切れない人事担当者も少なからずいるのではないでしょうか。

この記事では、新入社員に英語研修が必要な理由とメリット・注意点のほか、英語研修導入までの流れについて解説します。

新入社員に英語研修が必要な理由

新入社員に英語研修を行うべきなのは、いくつかの理由があります。ここでは、新入社員に英語研修が必要な理由について解説します。

グローバル化するビジネスへの対応のため

グローバル化する現代のビジネスシーンにおいて、英語はコミュニケーションの基本言語です。
海外展開は多くの企業にとって不可避であり、社員が英語を使えるようになることのベネフィットは非常に大きいといえます。

例えば、海外の市場への販路拡大、潜在顧客への営業、海外の取引先との交渉や国際的なプロジェクトの管理といった場面で、一定以上の英語力が求められます。今後ますますグローバル化が進む中、新入社員に対して英語研修を導入することは、企業自体が競争力を持つためにも重要なのです。

グローバル人材の育成のため

グローバル人材とは、海外でのビジネスにおいて活躍できるスキルセットを持った人材を指します。このスキルセットには、英語力やコミュニケーション力だけでなく、異文化理解力や主体性、リーダーシップなども含まれます。

企業としても、新入社員に英語研修を受けてもらうことにより、彼らがグローバル人材にとって不可欠な英語力を身に付け、将来的に国際的な事業を支えるキーパーソンとなるための後押しができます。
英語研修を受けた新入社員は、英語会議でのプレゼンテーションや海外拠点の同僚とのプロジェクト協働といった場面で、そのスキルを大いに発揮してくれるでしょう。

また、大規模に新入社員への英語研修を実施することは、他の社員にとっても自社がグローバル化を企図していることを示すメッセージにもなるので、他の社員にとっても英語コミュニケーション取得へ向けたモチベーションを高める機会になるという相乗効果も期待できます。

グローバル化する社内業務を円滑化するため

グローバル化の波が押し寄せているのは、海外の取引先とのやりとりをする部署や担当者だけではありません。日本国内に拠点を置く社内に関しても、グローバル化が影響を及ぼしています。
具体的には海外企業の資本提携や経営参画、多様な国籍・文化を持つ社員の採用のほか、海外拠点との連携などです。このような場面で、社内においても英語を共通言語として使用する機会が増えています。

英語研修によって若手社員の英語力が向上すれば、彼らは早期から環境に適応し、社内のコミュニケーション上の障壁を下げられるでしょう。また、英語でのメールのやりとりや会議への参加が円滑に行えるようになり、企業の生産性向上に貢献してくれるはずです。

新入社員に英語研修を行うメリット

企業が新入社員に英語研修を提供すると、その投資に対してどのようなバリューが生まれるのでしょうか。ここでは、新入社員に英語研修を提供するメリットについて解説します。

ビジネスに役立つ英語を教えられる

新入社員に英語研修を提供することで、実際のビジネスシーンで活用できる英語力を身に付けることが可能となります。

ビジネス英語は日常会話と異なり、専門的な語彙力やビジネスにふさわしい表現が求められます。具体的には、ビジネスメールの書き方やプレゼンテーションの技術、ディスカッションの技術、ネゴシエーションの技術などです。
これらのビジネス上のシチュエーションを想定した英語研修によって、新入社員が将来的に海外で活躍するための基盤を築くことができるのです。

導入研修といっしょに実施できる

通常、新入社員には入社後に導入研修が行われます。英語研修は、そのプログラムに容易に組み込むことが可能です。例えば、ビジネスマナー研修の一環として、英語コミュニケーション力を養う時間を設けたり、グループワークを利用した対話形式の研修を英語で行ったりといった取り入れ方ができるでしょう。

また、新入社員はまだ配属が決まっていないため、時間的な余裕があります。彼らを同じ場所に集めていっしょに受講してもらうことが比較的容易なのも、新入社員研修で行うメリットといえるのです。

モチベーションと吸収力が高い

入社したての新入社員は学習意欲が高く、新しい知識やスキルを吸収する能力も高い傾向があります。英語研修を初期段階で導入すると、新入社員のモチベーションと吸収力を最大限に活用し、学習効果を上げることができるでしょう。

新入社員研修は、新たな環境で学ぶことの楽しさや、同期社員と自己成長を実感できる機会を得られる場です。英語研修を同時に行うことにより、相乗効果が期待できます。

新入社員に英語研修を行う際の注意点

新入社員に英語を教える際には、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。ここでは、新入社員に英語研修を行う際の注意点を解説します。

未配属のため、どのレベルまで教えるか検討が必要

新入社員がまだ部署や職務に配属されていない段階で行う研修では、どのレベルの英語を教えるべきなのかを検討する必要があります。

これは、部署や職務ごとに求められる英語力や専門用語が異なるからです。研修内容が将来の業務に直接つながるようにするためには、まず汎用性の高いビジネス英語を教えることから始めましょう。
それから、徐々に職種に応じた専門用語や文章表現を盛り込んだり、大まかにチーム分けして専門的な研修を行ったりすることを検討してください。

新入社員間の英語力にバラツキがある

新入社員の中には、海外出身だったり、海外の高校や大学を卒業したり、留学やインターンシップの経験があったりするなど、入社時点での英語力に差があります。

英語力のバラツキに対応するためには、英語研修をレベル別に実施することが賢明です。初級、中級、上級といったレベルに分けてグループを設定したり、レベルに合わせて自習のための教材を提供したりすることも、全体の学習効果を高めるために有効です。

個々の新入社員が自分のレベルに合わせて自学自習できるようにして、新入社員全体の英語力を着実に向上させられるように取り組みましょう。

新入社員向けの英語研修プログラム

新入社員向けの英語研修は、どのように組み立てればいいのでしょうか。ここでは、新入社員向けの英語研修プログラムについて解説します。

英語の基礎力養成

新入社員研修における英語の基礎力養成は、グローバルビジネスでのコミュニケーション力を向上させるために不可欠です。
基礎力養成では、日常会話やビジネスシーンで使える基本的な英語の語彙や英文法を学びます。

英語ライティング力の養成

ライティング力の養成は、英語によるビジネス文書の作成能力を高めることに重点を置いた内容です。ライティング力は、ビジネスメールや提案書、報告書などの資料を効率的に作成するために不可欠だからです。
ビジネス英語の文章表現や英文法を学ぶことで、ビジネスシーンにふさわしいプロフェッショナルな文書を作成できるようになるでしょう。

英語リスニング力の養成

リスニング力養成は、ビジネス英語の聞き取り能力を強化するものです。英語のリスニング力は、国際会議やビジネスミーティングでのコミュニケーションにおいて必要不可欠といえます。

リスニング力養成によって、新入社員は英語を母国語とする海外の取引先をはじめ、異なるアクセントやイントネーションを持つ非ネイティブスピーカーの英語も理解できるようになる可能性がアップします。

英語プレゼンテーション力の養成

プレゼンテーション力養成は、自信を持って英語でプレゼンテーションを行う力を身に付けることに焦点をあてた内容です。新入社員が提案内容について、英語を駆使して的確に伝え、聞き手を引き込むことができるようになることを目的としています。

英語を使った会議や商談の場で、自社の製品・サービスを紹介する際、魅力的なプレゼンテーションを行うことができれば、ビジネスチャンスをつかむ可能性が高まります。

異文化理解力養成

グローバルビジネスにおいて必要なのは、英語力だけではありません。異なる文化や価値観への理解力も重要な要素となります。新入社員の異文化理解力を養う内容も、英語研修プログラムにおいて欠かせないのです。

異文化理解を深めることで、異なる文化背景を持つ人とのコミュニケーションや円滑な協働を行うことができます。また、無用な誤解を生むことを避け、適切な関係の構築ができるようになるでしょう。

新入社員に英語研修を実施する方法

新入社員向けの英語研修を実施する際には、いくつかの方法があります。主な実施方法は、下記の4つが挙げられます。

外国人社員による英語研修

外国人社員による英語研修は、自前でリソースを確保できるため、最もコストがかからない方法といえます。ただし、講師役を務める外国人社員の負担が大きく、大学などで英語教育に関する課程を履修していなければ、講師として適切なスキルを有していない可能性や、属人的な研修になる可能性があることに注意が必要です。

オンライン英会話を利用した英語研修

オンライン英会話による研修は、個々人がスケジュールに合わせて柔軟に学習を行えたり、1ヵ所に新入社員を集める必要がなかったりするメリットがあるものの、自主的な学習に委ねられるというデメリットもあります。また、英語力の高い社員にとってはカリキュラムが簡単に感じられるといった懸念もあるでしょう。

海外への短期留学型研修

海外での短期留学型研修は、社員を英語に親しめる環境に置くことで、言語だけでなく異文化理解を深めることができる方法です。しかし、選抜者だけならともかく、新入社員全員を海外に短期留学させるのを現実的ではないと捉える人事担当者も多いでしょう。

外部パートナー(講師)による研修

コストと時間、そして研修の効果をバランスにかけるなら、ビジネス英語研修の経験が豊富な外部パートナーを利用するのがおすすめです。

新入社員向け英語研修導入の流れ

人事担当者が英語研修を導入しようとする際には、いくつかのステップを適切に踏む必要があります。ここでは、新入社員向け英語研修を導入する際の流れについて解説します。

1. 新入社員の英語力をチェックする

新入社員研修において、各人の英語力チェックは最初の重要なステップです。入社前(内定期間中)の新入社員に対してTOEICなどを用いたテストを行い、個々の英語力をチェックしましょう。
この初期評価の結果は、個々の英語力を把握し、研修プログラムを計画・提供するための材料となります。

2. 新入社員向け英語研修の目的・目標を決める

新入社員向けの英語研修の目的と目標を明確に設定することは、研修プログラム全体の方向性を定める上で欠かせません。研修目的と目標、それを実現するためのKPI(重要業績評価指標)を明確にすることで、研修結果の効果測定をしやすくなります。
研修の期間や内容を具体化し、どのような成果が得られるのかを明確にしましょう。

3. マネジメント層とKPIを合意形成する

新入社員向けの英語研修プログラムの成果は、定義されたKPIによって測定することをお勧めします。予算決定権を持つマネジメント層との合意形成を経て、研修の目標達成度を評価するKPIを設定しましょう。
KPIの合意形成によって、英語研修のROI(投資利益率)を明確にし、マネジメント層に研修の価値を明示することが可能となるのです。

4. 新入社員向け英語研修の予算と効果測定を設定する

英語研修プログラムの予算設定と効果測定は、英語研修の実施可能性と成功を左右するファクターです。予算を決定する際には、研修形式(オンラインか対面か)や研修期間、必要な教材費などを考慮する必要があります。
効果測定については、研修前後の英語力テストや受講者のフィードバックの収集が重要です。これらによって、研修成果を定量的に評価し、次回の研修に向けた改善ポイントを見つけることができます。

5. 新入社員向け英語研修の内容・パートナーを決定

新入社員向け英語研修の内容を決定した上で、研修の範囲や難度に応じて外部の英語研修パートナーを選定します。外部の英語研修パートナーを選ぶ場合は、その専門性や過去に行った企業での実績を慎重に評価することが重要です。
英語の基礎知識からビジネスシーンで実践的なスキル、異文化理解力まで幅広くカバーした研修に対応できる英語研修パートナーが理想といえます。担当者の負担は高くなるかもしれませんが、レベル別に複数のパートナーを利用する例も少なくありません。

新入社員向けの英語研修ならキャニング・アンド・アソシエイツへ

グローバル化が進む昨今において、新入社員向けの英語研修は必要不可欠となっています。しかし、英語を座学やオンラインで勉強させるだけでは、ビジネスで使える英語力はもちろん、コミュニケーション力や異文化理解力は身に付きません。
グローバルビジネスに貢献できる人材を育成するためには、英語研修の経験豊富な外部の英語研修パートナーへの依頼をおすすめします。

キャニング・アンド・アソシエイツでは、新入社員向けの英語研修をご用意しています。1週間の短期集中研修や、半年から1年の長期的な研修まで、お客様の目的や他の研修とのスケジュールに合わせてさまざまな形態の新入社員向けのトレーニングを提供してきました。

当社の英語研修は、グローバルビジネスに欠かせないマインドが身に付き、一人前のビジネスパーソンに育成する研修です。ネイティブスピーカーによるパッションあふれる研修は、キャニング・アンド・アソシエイツだからこそできるものといえます。

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