英語のスモールトークで会話を広げるには?ビジネスで役立つ会話例
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スモールトークは、相手との心理的な距離を縮め、スムーズに本題に入ることを助ける役割を担っています。特に、言葉や文化が異なる海外のビジネスにおいては、スモールトークの重要性は非常に高いものがあります。
では、ビジネスにおいて英語でスモールトークを行う際には、どのようなトピックスで話せばいいのでしょうか。
この記事では、ビジネスにおける英語を使ったスモールトークの目的や成功させるポイントのほか、スモールトークで有効なトピックス・NGトピックスとビジネスシーンで役立つ会話例についてご紹介します。
INDEX
スモールトークとは、会話の導入となる雑談や世間話のこと

スモールトーク(small talk)とは、会話の導入として用いられる短い雑談や世間話を指しています。 具体的には、天気や趣味、エンターテインメントといった日常的な話題を取り上げるのが一般的です。
スモールトークは、初対面の相手と距離を縮めたり、緊張を緩和させたりする効果があります。特に海外のビジネスシーンでは、相手との信頼関係を築くためにスモールトークは不可欠です。
ビジネスシーンにおけるスモールトークのポイントは、相手が興味を持ちやすい話題を選ぶこと。一方で、スモールトークには避けるべきNGなトピックスもあります。トピックス次第では相手を不快にさせる可能性があるため、特にグローバルなビジネスシーンでは注意が必要となるでしょう。
スモールトークのポイント

スモールトークで失敗しないためには、いくつかのポイントを押さえておきたいところです。ここでは、スモールトークのポイントについて解説します。
相手の話に関心を示し、耳を傾ける
スモールトークでうまくいくためには、まず相手の話に関心を示し、しっかりと耳を傾けることが重要です。これにより、相手は自分自身や自分が話している内容が大切に扱われていると感じ、以降の会話もスムーズに進みます。
例えば、「週末はどのように過ごされましたか」と尋ねた場合、相手の答えに共感したり、相手が行ったことに興味を抱いて重ねて質問したりすると、その後の会話が弾むようになるでしょう。
相手が自由に答えられる質問をする
効果的なスモールトークを行うためには、相手ができる限り自由に答えられる質問をするのも重要なポイントです。これは、相手が答えようがない質問をして会話が途切れると、スモールトーク本来の意味が失われるからです。
具体的には、「はい/いいえ」で答えられる質問は、会話を途切れさせる原因となるため回避すべきでしょう。それよりも、「最近、読んだ本について教えてください」といった質問のほうが、相手が事細かに答えられる可能性があるため、会話が広がりやすくなります。
プライベートすぎる話題は避ける
ビジネスシーンにおけるスモールトークでは、プライベートすぎる話題は避けるべきです。個人的な事情にまで突っ込んだ質問は、相手に不快感を与える可能性があるからです。
スモールトークでは、相手とある程度の距離感を保てるような、最近の天気やスポーツニュースなど、誰もが話しやすいトピックを選んだほうが無難といえます。「どちらに住んでいますか?」ではなく、「最近の天気はどうもおかしいですよね」といった質問が適しているといえるでしょう。
スマートフォンやPCを見ない
当然のことですが、会話中にスマートフォンやPCを見ないことも、スモールトークの際には重要です。相手と話している最中にほかのことに目を向ける行為は、エチケットとして問題がありますし、相手に「自分の話に関心がないのか」と感じさせる原因となります。
特に海外のビジネスシーンでは、アイコンタクト、ボディランゲージや表情も重要なコミュニケーションツールです。相手に敬意を示すために、スモールトークの際にはスマートフォンやPCを出さず、目を合わせながら話すようにしましょう。これにより、本題に入っても会話が弾む可能性が高くなります。

スモールトークでおすすめのトピックス

スモールトークには、いくつか適した話題があります。ここでは、スモールトークにおすすめのトピックスについてご紹介します。
天気の話
天気の話は、どんな国や文化でも通じやすいスモールトークの定番トピックです。
例えば、「最近のお天気はどうですか?」と尋ねれば、相手は簡単に答えやすいため、会話のスタートとして最適です。さらに、「週末は天気が崩れるそうですね。私は◯◯の予定があるので心配です。何かご予定はありますか?」と続けることで、自身の話題提供だけでなく、次の会話へと広げることが可能となります。
スポーツの話
さまざまなスポーツについての問いかけも、スモールトークの代表的なトピックといえます。スポーツは世界的に共通項を見いだしやすい話題であり、自然に会話を続けやすいテーマだからです。
例えば、「好きなスポーツは何ですか」から始まり、「昨夜の試合を見ましたか?」と重ねて質問することで、相手の志向性やスポーツへの関心度合いを把握することができます。
食べ物の話
国や文化は変わっても、多くの人は食べ物に関心があります。スモールトークでは、食べ物について話すのも非常に効果的といえるでしょう。
「好きな料理は何ですか?」や「どのお店がおすすめですか」といった質問をすることで、相手の好みや行動範囲を知ることができます。さらに「私も◯◯料理の△△が好きです」と自分の意見を交えれば、共感できる材料を得た相手との会話は盛り上がるはずです。
ビジネスの話
海外とのビジネスシーンにおいては、ビジネス関連のトピックも有効です。「今はどんなプロジェクトに関わっているのですか?」や「現在の市場動向について、どのようにお考えですか?」などと質問すると、互いの仕事に対する理解も深まり、本題に入ったときに、より専門的な話題へと展開させるのに役立ちます。
エンターテインメントの話
映画や音楽などのエンターテインメントのトピックも、互いの共通の関心ごとを見つけるのに適しています。
「最近観た映画で、おすすめの作品はありませんか?」や「好きなミュージシャンは誰ですか?」と質問することで、相手との趣味や感性の面で、心理的な距離を縮めることができます。具体的な作品名や俳優、ミュージシャンなどの名前を出して盛り上がれば、その後のビジネスにおいても好影響を与える可能性があります。
スモールトークでNGなトピックス

スモールトークにおいては、話題に出すべきではない事柄もあります。ここでは、スモールトークでNGなトピックスについて解説します。
政治の話
スモールトークでは、政治の話題はできる限り避けるべきです。政治に関する考え方や見方は非常にプライベートなものであり、双方の意見が対立する可能性があります。
ビジネスにおいて、政治の話題がきっかけで不必要な対立や緊張を生む必要はありません。「先の選挙では誰に投票しましたか?」「どの政党を支持していますか」といった質問は避けましょう。
宗教の話
宗教については、スモールトークでは避けるべき話題です。宗教への信仰は個人の内面的なものであり、宗教に対する知識や考え方が、無用な誤解や対立を生むおそれがあるからです。
海外でのビジネスにおいては、宗教については理解や尊重はしつつも、軽々しく話題にするのは避けてください。
身体的特徴の話
日本国内はもちろん、とりわけグローバルビジネスにおいては、相手の身体的特徴についてふれることは、不快感や怒りを引き起こす可能性があるため、絶対に避けるべき話題です。
身長や体型のほか、瞳や髪の色などについてのコメントは、相手に不快な思いをさせ、ビジネスを成立させなくする可能性さえあります。
個人的なお金の話
スモールトークでは、生々しい個人のお金の話題も避けるべきといえます。
特に相手の収入や財産に関する質問は個人的すぎるので、スモールトークの場に限らず不適切です。
性別の話
ジェンダーレスの時代に、グローバルビジネスでことさらに性別についてスモールトークでふれるのは、間違いなくNGといえます。性別に関する話題は、極めてデリケートなものだからです。
「女性は男性よりマルチタスクが得意だと思いますか?」といった差別的な質問は断じて避けるべきです。
人種の話
さまざまな人種が存在する世界で、人種に関する話題をスモールトークに持ち込むのは無神経といわざるをえません。
人種の話題は非常にデリケートで、うっかり口に出した発言が、相手の誤解や差別問題を生む可能性があります。

ビジネスで使えるスモールトークの英語フレーズ

英語でスモールトークを行う際には、いくつかのフレーズを覚えておくと便利です。ここでは、ビジネスで使えるスモールトークの英語フレーズについてご紹介します。
天気に関する英語フレーズ
天気に関する英語フレーズは、その後の会話を広げやすくなるメリットがあります。
It’s a nice / lovely day, isn’t it? 「今日はとても晴れていますね」 |
I heard it’s going to rain this weekend. Do you have any plans? 「週末に雨が降ると聞きましたが、何かご予定はありますか?」 |
The weather has been unpredictable lately, don’t you think? 「最近の天気はどうにも予測できないと思いませんか?」 |
It’s been unusually hot this season, hasn’t it? 「今シーズンは異常に暑いですね」 |
Has it snowed much in your area this year? 「今年はあなたのお住まいの地域で雪はたくさん降りましたか?」 |
スポーツに関する英語フレーズ
サッカーやクリケット、あるいはテニスなど、世界的に人気があるスポーツの話題は会話が盛り上がりやすいので、スモールトークに適しています。
What sports do you like? 「どんなスポーツがお好きですか?」 |
I enjoy watching football. How about you? 「私はサッカーを観るのが好きです。あなたはお好きですか?」 |
Did you watch the game last night? 「昨夜の試合をご覧になりましたか?」 |
Who’s your favorite team? 「あなたの好きなチームはどこですか?」 |
How often do you go to the gym? 「どのくらいの頻度でジムに通っていますか?」 |
食べ物に関する英語フレーズ
食に関する関心は万国共通です。国ごとに相手の好きな食べ物を尋ねたり、話題を提供したりすることで会話が広がる可能性が高まります。
Have you tried any new restaurants recently? 「最近どこか新しい店へ行きましたか?」 |
I love Italian food, especially pasta. How about you? 「私はイタリア料理が大好きで、特にパスタが好きです。あなたはどうですか」 |
Do you prefer spicy or mild food? 「辛い食べ物とマイルドな食べ物、どちらが好きですか?」 |
Have you ever tried making sushi at home? 「家で寿司を作ったことがありますか?」 |
Is there anything you don’t eat? 「食事について何か制限はしていますか?」 |
趣味に関する英語フレーズ
趣味は、思いがけない話題に広がる可能性があるトピックです。スモールトークで相手の趣味を聞き出すことは、その後のビジネスにも大きな影響を与えるかもしれません。
What do you like to do in your free time? 「フリーの時間には何をするのが好きですか?」 |
What do you enjoy doing in your spare time? 「ご趣味はありますか?」 |
Do you enjoy painting or drawing? 「絵を描くのはお好きですか?」 |
What was the last concert you attended? 「最後に行ったコンサートは何ですか?」 |
Do you collect anything? 「何かコレクションしているものはありますか?」 |
ビジネスに関する英語フレーズ
グローバルビジネスシーンにおいては、英語で互いの仕事や直近の課題についてふれるのも効果的です。その後の会議や交渉のときにも、スモールトークの内容が活かされるかもしれません。
How do you find the market trends recently? 「最近の市場動向についてどうお考えですか?」 |
We’re currently focusing on digital marketing strategies. 「私たちは最近、デジタルマーケティング戦略に注力しています」 |
What challenges have you faced in your latest project? 「最近、プロジェクトでどんな課題に直面しましたか?」 |
Do you work remotely or in the office? 「在宅勤務とオフィス勤務のどちらが中心ですか?」 |
What industry trends are you most excited about? 「業界のトレンドで最も注目しているのは何ですか?」 |
社員にスモールトークを学んでもらうなら、キャニング・アンド・アソシエイツへ

ビジネスにおける英語のスモールトークは、異なる言語や文化を持つ相手とのビジネスにおいて必要不可欠です。スモールトークは相手との心理的な距離を縮め、グローバルビジネスの成功を左右する可能性もあります。自社のグローバル人材に英語のスモールトークの方法をしっかりと学んでもらうには、やはり強力な外部パートナーが必要といえるでしょう。
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