実際のビジネスシーンを想定しているからこそ、実践的な英語力が身につく
- グローバル・ビジネススキル
- グローバル・マインドセット
ネットスター株式会社
グローバル推進室 チームリーダー 菅原 愛様
導入したサービス
One to One Global Communication Skills
業種
- IT・通信
規模
社員数 113名
業務負担が一部メンバーに偏っていた
英語スキルが高いチームメンバーが少なく、海外事業に関する業務負担が一部メンバーに偏っていた
業務負担の偏りを分散できた
英語スキルの向上から海外顧客も対応できるようになり、一部メンバーに偏っていた業務負担を分散できた
私のビジネス課題に特化した、オーダーメイドのトレーニング
数ある英語学校の中で、キャニングを選んだ決め手を教えていただけますか?
お客様との英語でのコミュニケーションがうまくいかず、大きな案件をこちらの希望する条件で進められなかったという出来事がありました。悔しさの中「英語のスキル不足を克服したい」と上司に相談し、英語学校や研修ベンダーを探し始めたんです。
スクールを検討しているとき、いわゆる「駅前留学」のような有名な英会話スクールも数校比較しました。その中で重視したことは「ビジネスの現場において実際に使える英語を学べるか」という点です。ビジネスでの失敗経験がきっかけだったため、実際の現場で使えるかどうかは妥協できないポイントでした。
ビジネス向けトレーニングを提供するスクールがいくつかある中で、最終的にキャニングさんを選んだ決め手は、企業や業種ではなく「私個人」の課題をメインに内容を考えてくれるところです。特に、ニーズに応じてトレーニング内容をカスタマイズしてくれる「テーラードコース」はとても魅力的だと感じました。
トレーニングの内容はいかがですか?
私の場合、毎週1回2時間、早朝にオンライントレーニングを受講しており、内容は大きく「通常授業」「ゲストスピーカー回」の2パターンに分かれています。
「通常授業」では、天気・近況・セキュリティ業界の最新動向に関連するニュースをテーマにした会話のほか、業務中に実際に起きた出来事・起きうる出来事をケーススタディとして、ロールプレイをおこないます。
文法や言い回し、魅力的な表現について、トレーナーからかなり細かいフィードバックを受けるので、反復練習しながら基礎レベルの向上を続けてきました。何気ない会話が、実はスモールトークやユーモアのトレーニングにもなっています。
ケーススタディは非常に実践的ですね。資料を作成した上でプレゼンをするロールプレイや、出張先を想定して「会議やカンファレンスでのコンタクトの取り方」を演習するなど、実際の現場で使えるためとても役に立ちました。
数回に一度おこなう「ゲストスピーカー回」は、私が特に重要課題としている「社内交渉」に特化した内容です。開発や営業の担当者に見立てたゲストスピーカーを相手に、納期や機能、予算などの重要条件について、社内交渉シーンを想定したトレーニングをおこなっていました。交渉のシナリオを事前に用意し、身につけたいスキルや克服したい弱点とゴールをキャニングのトレーナーさんと相談しつつ私自身で設定します。準備に時間がかかり、緊張感もありますが、毎回新しい発見と学びがあり、刺激的なトレーニングでした。
キャニングさんのトレーニングを実際に受けてみて、2つの大きな特徴を実感しています。
1つ目は「受講生ごとの課題に合わせて、トレーニング内容を柔軟にカスタマイズしてくれる点」です。ケーススタディやゲストスピーカー回のように、私の課題に合わせてトレーニング内容を設定していただけました。柔軟でありながらもゴールはしっかりと設定されているため、トレーニングは常に達成感と反省点があります。しかし、回を重ねるごとにできることが増え、自信がついていきました。
2つ目は「トレーニング内容が実際のビジネスシーンに即している点」です。実際の具体的なビジネスシーンを想定し、講師の実演やロールプレイングを交えながら学ぶことができました。例えば、社内交渉を想定したときは「同じフレーズでもトーンによって伝わり方は変わること」、オンライン会議を想定したときは「名前の呼びかけを増やし、普段より目を見て話すことが大切」といった、即現場で使える実践的な内容です。おかげで現実でのコミュニケーションにそのまま活かすことができました。
その場しのぎの「イエス」で逃げずに対応できるようになった
トレーニングを受けて、どのような効果を感じましたか?
効果1:英語で顧客対応をおこなえるようになった
トレーニングの成果として一番嬉しいのは、英語から逃げずに対応できるようになったことです。それまでは、相手の言っていることがよくわからなくても「イエス」と曖昧に返事をして、英語での顧客応対を避けてしまうことがありました。
トレーニングによって英語力が向上した結果、相手の言っていることがきちんと理解できるようになりました。もし会話中にわからないことがあっても、落ち着いて質問し直したり要点を確認したりできるのも、トレーニングで質問や説明の方法を身につけたおかげです。
業務の中でお客様からクレームを受けたときも、落ち着いて応対し事態を収束させることができ、これまでコミュニケーションスキルを鍛えてきた効果を強く感じました。世界との壁を感じなくなった点はとても大きな成長でした。
効果2:チームにより貢献できるようになった
個人としての成長はもちろんですが、以前よりチームに貢献できるようになったことも嬉しい成果です。
英語力がついたことで、各プロジェクトにはやい段階から深く関われるようになりました。最近は、初期提案書の作成、コストの見積もりなど、コア議論の段階から参画する機会が増えました。また、契約書のチェックも少しずつ担当するようになり、受注に直接貢献できている実感があります。チームに貢献できる機会が増えたことはとても嬉しく、大きな自信につながりました。
また、トレーニング以前、英語対応の必要な業務はすべて限られたメンバーに集中している状況だったんです。それを私が引き受けて負荷を分散できるようになったことで、チームとして並行して作業できる案件が増え、生産性や開発の品質も上がりました。
加えて、リーダーである私自身が英語力を身につけたことをきっかけに、チーム全体で英語力向上を目指そうという機運が高まりました。メンバーから英語に関しての質問をよくもらうようになるなど、以前よりもチームが活き活きしています。
想定していなかった効果はありましたか?
効果3:英語スキルだけでなく、ビジネススキルも向上できた
英語力だけでなく、ビジネススキルが底上げされたことは当初の期待以上でした。「結論から話す」「根拠や具体例などを用いて、論理的に話す」「短く話す」「時間を気にする」など、ビジネスコミュニケーション全般における重要なポイントが身につきました。
トレーニングをある程度積んだ頃、アメリカのセールス・マーケティング部門との定例会議での司会に立候補してみたんです。原稿のレビューとロールプレイをトレーナーにお願いしてから本番に臨んだところ、トレーニング内で教わったテンプレート通りに会議が進行したので驚きました。トレーナーが徹底して教えてくれたように、グローバルコミュニケーションにおいて、実はセオリーを守ることがとても大切だということを実感しました。
加えて、テクニカルな専門知識や最新の業界動向を把握できるよう、日頃から積極的に情報を集めるようになりました。
日々のサポートは、開発エンジニアからの質問がほとんどです。お客様が直面している課題を正しく理解し、専門家集団の中で議論に参加するためには、私自身がテクニカル知識を深め、業界のトレンドを理解しないと追いつけませんでした。
どんなに英語を話せたとしても、内容を正しく理解していなければ、臨機応変に説明し、意見を提案することはできませんから。お客様とメンバーが安心して調査や開発に専念できるようにするのが私の役割なので、わからない専門用語やアーキテクチャはすぐ調べるようにしています。学生時代より勉強しているかもしれません。トレーナーには専門的な表現についても添削していただいてるのでありがたいです。
今後キャニングに期待することはありますか?
英語力に限らず、ビジネススキルの底上げやチームとして抱えてきた課題の解消など、色々な面でキャニングさんに助けていただき感謝しています。これからもぜひトレーニングを続けていきたいですね。
自分自身もさらにチームに貢献できるよう、弱点克服のための努力を怠らず、得意なことを磨いていきます。加えて、チームメンバーもキャニングのトレーニングに参加していけるようにしたいと考えています。
Anthony(担当トレーナー)からのコメント
私たちはまず、一般的なケーススタディを用いてトレーニングを始めました。しかし、すぐに愛(菅原さま)が抱えているコミュニケーション上の課題を踏まえたシチュエーションを扱うようになりました。コーチとして愛と関係性を築く中で、彼女が本来持っている多くの才能に気づき、それを発揮できるよう支援しています。
同時に、個別の改善点についても共に取り組んできました。その結果、海外のパートナーとのコミュニケーションについて、彼女が担当する範囲が大きく広がったんです。
現在、愛は海外のパートナーとの会議に自信をもって参加し、ファシリテーターとして会議を自ら進行できるまでになりました。また、より論理的に、簡潔に、豊富なボキャブラリーでコミュニケーションできています。
最も重要なことは、彼女が自分自身についての理解を深め、継続的な改善に興味を持つようになったことでしょう。現在は、彼女がリーダーとしての自覚を持ち、リーダーシップを発揮できるよう、自分の持つ情報を「キュレーション」するよう伝えています。
ここで言う「キュレーション」とは、愛が自身の専門知識を使い、情報を取捨選択・体系化した上で、グローバルパートナーに情報を提供するという意味です。そのためには、リーダーとしてより大きな影響力を発揮できるよう伝えたいことをシンプルにしたり、強調したりする方法を学ぶ必要があります。