15年以上、高い満足度で日仏の相互理解を促進するオーダーメイド研修
- グローバル・ビジネススキル
- グローバル・マインドセット
日産自動車株式会社
人事本部人材開発/HRプロセスマネジメント部 人材開発グループ 中山幸湖様
導入したサービス
International Negotiation Skills Training, Working with Japanese partners, Working with French partners
業種
- 自動車メーカー
規模
社員数 22,825名
仏提携先との相互理解
1999年に、日産自動車と仏ルノーのアライアンスが決まったことから、日仏における文化や商習慣の違いを、相互に理解する必要があった。
提携の基礎ができた
異なる文化的背景を持つ相手の行動理由がわかるようになり、アプローチの仕方や態度が変化した。これによってアライアンスの基礎が整った。
日産とルノーの提携を、影で支えてくれた。
キャニングのトレーニングを採用したきっかけについて教えてください。
日本企業である日産と、仏企業であるルノーとの提携が決まったのが2000年。当時、双方の文化の違いをどう乗り越えるかが課題となりました。そこに光を射してくれたのがキャニングさんです。
具体的には、ルノー側は「Working with Japanese Partners」を、日産側は「Working with French Partners」というトレーニング受講することで、相手の文化を学ぶだけでなく、自国の文化に対する理解度を高めました。
より具体的には、どういったことを学んだのでしょうか?
たとえば日本人が飛行機でキャビンアテンダントに「寒い」と伝えたら「ブランケットをご用意します」という返事を期待するでしょう。日本人は言葉の裏を読む能力が高いからです。一方、欧米では言葉通りに受け止める傾向があります。「寒い」と伝えても「本当に寒いですね」と返答されるのがオチです。
仕事の進め方も異なります。日本人は自分にできることを積み木のように重ね上げてゴールを目指しますが、フランス人は理想のゴールを掲げたら次々にアクションを起こし、トライアンドエラーをポジティブに捉えながらゴールへと突き進む。これがオーソドックスなやり方です。
もちろん「どちらが良い・悪い」という話ではありません。単なる文化の違いです。ただ、あらかじめ違いを知っていれば、自分の常識とは異なる行動を目にしても批判的にならずにすみます。そして譲歩できる部分を冷静に探りながら、着地点を見つけることが容易になります。
トレーナーは全員がハイレベル。向上心に満ちている。
キャニングのトレーニングの長所は何でしょうか?
トレーナーの層が厚いことです。みなさん経験値が高く、はずれの人がいません。たとえば講師がフランス人の特徴について話しているときに、ある受講生が「私の知っているフランス人は違った」と反論したとしても、納得できる返答をくれる。これはひとえに経験値の高さがあってこそです。
「対話」に重きを置いているのも特徴的です。トレーナーは積極的な対話を通じて、受講者を参加させ、新たな気づきが得られるように率います。グイグイと引き込まれるから受講者たちもボンヤリしている暇はありません。誰もが能動的にトレーニングに関わることになります。
トレーニングのメニューについてはいかがでしょうか。
同じトレーニングメニューであっても常にアップデートされ続けているのも特徴的です。説明の仕方や流れ、アプローチの仕方が、改善され続けています。長年に渡って拝見しているのに毎回新鮮ですからね。思えば、日産特有の課題にフォーカスして、トレーニングをカスタマイズしてくれる柔軟性があることもキャニングならではです。
日産とルノーのアライアンスは、世界的に見ても珍しい取り組みでしたから、スタート当初はいろいろな苦労がありました。この取り組みを成功へと導けたのはキャニングのおかげです。それだけは自信を持って言えます。
さらなるトレーニングで、日産を次なるステージへ。
キャニングのトレーニングに対する社内の評価はいかがですか?
5段階評価で、平均して4.8以上です。トレーナーによっては満点が出ることもあります。それにアンケート結果をお渡しすると、必ず次までに改善をはかってこられます。これはトレーナーの向上心の賜物です。15年以上にも渡る関係性は、キャニングのこういった姿勢があってこそのものです。
今後、キャニングに期待することは何ですか?
日産がより高い成果を上げていくために、これまで以上に日産に踏み込んでいただきたい。これまでのトレーニングが、文化の異なる者同士のコミュニケーションの初歩だとすると、もっと高度な内容が求められつつあります。
たとえば「フランス人」というより「ルノーの社員」「ルノーのエンジニア」などと具体的な相手を想定することで、さらに大きな成果を上げるトレーニングです。これまで以上に実践的なトレーニングによって、日産を次なるステージへと推し進めるサポートを、これからもお願いしたいですね。